中学生の私と女の子。
最寄りのバス停までは、歩いて5分。
公園の横の坂道を下ったところにある。
“見えた”のは、そのバス停だった。
おばあちゃん…と聞いて頭に浮かんだのは、
父方の祖母だった。
しかし、祖母の家は遠い。
バスと新幹線を乗り継いで5時間は掛かる。
会うのは年に2回。
夏休みに私たち家族が遊びに行き、
正月には祖父母が2人で来てくれる。
だーかーらー。
こんな普通の休日に、来るはずがない。
「来るはずないのに、何で迎えに行かなくちゃなんないのよ」
私は" 誰か "にぶつぶつと文句を言いながら、公園へ向かった。
公園からは、バス停がよく見える。
私が公園に着くと、
バスがちょうど着いたところだった。
「………えっ?!」
そこには、
大きな荷物をいくつも持った、父方の祖母がいた。
私は慌てて、坂道を駆け降りた。
「おーーい!おばあちゃーーん!!」
『え?はなちゃん?!』
坂道の途中で、祖母と合流できた。
「おばあちゃん久しぶり。本当に来たから驚いちゃった!」
私は祖母の荷物を1つ持った。
『え?はなちゃん、どこにいたの?』
「家にいたけど、その、公園に行ったら、おばあちゃんが見えて……」
『そうかぁ……』
祖母は困った顔で笑った。
家に着くと、母が台所から飛んできた。
『お義母さん!!えっ、連絡頂いてました?!』
『いや、ね。みんなを驚かせたくて内緒で来たのよ』
祖母はいたずらっぽく笑った。
『でも、ね。たまたま、はなちゃんが公園で遊んでい たみたいで~。。バレてしまって、残念だわぁ』
祖母は本当に残念そうだった。
『あら、はな、公園にいたの?いえいえ、驚きましたよ。あ!お義母さんの分のお昼…』
『大丈夫、新幹線で食べてきたから』
母と祖母は話しながら、リビングへ入っていった。
私は再び縁側に座った。
柔らかな日差しが心地よい、いつもの休日だった。
あの声を再び聞くことは、なかった。
公園の横の坂道を下ったところにある。
“見えた”のは、そのバス停だった。
おばあちゃん…と聞いて頭に浮かんだのは、
父方の祖母だった。
しかし、祖母の家は遠い。
バスと新幹線を乗り継いで5時間は掛かる。
会うのは年に2回。
夏休みに私たち家族が遊びに行き、
正月には祖父母が2人で来てくれる。
だーかーらー。
こんな普通の休日に、来るはずがない。
「来るはずないのに、何で迎えに行かなくちゃなんないのよ」
私は" 誰か "にぶつぶつと文句を言いながら、公園へ向かった。
公園からは、バス停がよく見える。
私が公園に着くと、
バスがちょうど着いたところだった。
「………えっ?!」
そこには、
大きな荷物をいくつも持った、父方の祖母がいた。
私は慌てて、坂道を駆け降りた。
「おーーい!おばあちゃーーん!!」
『え?はなちゃん?!』
坂道の途中で、祖母と合流できた。
「おばあちゃん久しぶり。本当に来たから驚いちゃった!」
私は祖母の荷物を1つ持った。
『え?はなちゃん、どこにいたの?』
「家にいたけど、その、公園に行ったら、おばあちゃんが見えて……」
『そうかぁ……』
祖母は困った顔で笑った。
家に着くと、母が台所から飛んできた。
『お義母さん!!えっ、連絡頂いてました?!』
『いや、ね。みんなを驚かせたくて内緒で来たのよ』
祖母はいたずらっぽく笑った。
『でも、ね。たまたま、はなちゃんが公園で遊んでい たみたいで~。。バレてしまって、残念だわぁ』
祖母は本当に残念そうだった。
『あら、はな、公園にいたの?いえいえ、驚きましたよ。あ!お義母さんの分のお昼…』
『大丈夫、新幹線で食べてきたから』
母と祖母は話しながら、リビングへ入っていった。
私は再び縁側に座った。
柔らかな日差しが心地よい、いつもの休日だった。
あの声を再び聞くことは、なかった。