ネコライフ！
と私が考えていると、前方に古びた外観の建物がそびえ建っていた。

――――――――

それを見た瞬間、私の頭の中で何かが・・・何かが弾けた。

フラッシュバックのように、いろんな映像が頭の中に流れ込んでくる。
猫さん・・先生・・・グランド・・・ルカ・・今日見た出来事が次々とスライドしていく。

それはまるで、巨大なスクリーンがいっぱい飛んでいる中に、自分が浮かんでいるかのような感覚。
私の目の前をどんどん映像が過ぎていく。
そして、音楽室・・・ピアノ・・グランド・・・あの妙なもの・・・！？
うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ・・・！？

「っ・・・のっ？・・ねぇ！どうしたの？大丈夫！？」

気付けば私はその場にしゃがみ込んで頭を抱えていた。
私を支え背中を撫でながらルカが心配そうに覗きこむ。
私は放心状態で何が起きたのか全く分からなかった。
その様子を見かねたルカが、近くの公園の木陰のベンチに連れてって休ませてくれた。
どうやら彼女は、私が急に黙り込んで頭を抱えていたのを、具合いが悪くなったと思ったらしく、水を持ってきてくれた。

実際、確に具合いは悪かった。でもそれは、体ではなく気持ちが“ココロ”がとても気持悪かった。
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