ネコライフ!
「っつ…どうしたの?急に立ち止まったりして。」
「あはははは、ところでさ、こ・こ・・・どこ??」
ルカは乾いた笑いを漏らして、私に問掛けた。
ち――ん・・・って、おい家に向かってたんじゃないのかよ!?
「はぁ~!?なん~じゃそりゃ~~!!?」
「家に向こうてたんとちゃうんかい!?」
「つーか、さっきまでの私の落ち込み何処に行ってしもたんや~~!?」
つい突っ込みが関西弁になる私・・・;。
「いや、つーか私、方向音痴なんだよね~マジここドコ?」
方向音痴!?…。長年付き合ってて初耳だった。今私の目の前に立っている、ルカのことがよく分かんなくなってきた。
「もう方向音痴なんて、初めて聞いたよ?何で隠してたの?」
私は彼女の家に向かって、彼女の手を引きながら聞いた。
ここまで来て今度は私がリードするなんて・・。
「ごめん・・・だってあんたに劣っている所があるなんて、知られたくなかったんだもん。」
へぇ~ルカでもそういう所があるんだ。
意外だな、いつもクールで大人びているのに・・・。
「そうなんだ、マァ誰だって欠点はあるよね。私はありすぎて困るけど・・・。」