ネコライフ!
そう私は欠点だらけ、運動くらいしか自慢できることはないのだ。だからルカにはずっと憧れていた。
容姿淡麗、頭脳明晰、落ち着いていて優しい。そんな彼女に。
もちろん方向音痴だからって、憧れが消えたわけではない。
さっきだって、私を落ち着かせてくれたし。
何でも包み込んでしまう、そんな所が彼女にはある。優しく包み込んで浄化してしまうような、強さ。
でもたまに、こう言うオトボケ顔をするのだ。幼馴染みの私でも分からないところが沢山ある。
「それより、そんなんで今までどうやって家に帰ってたのさ?」
「え~っと・・・適当?」
「適当かよ!!適当に歩いて着くのかよ!?」
バシッ――
つい頭に突っ込みを入れてしまった。
「てっ・・・うん、着いてたっぽい。」
ポイってなんだよポイって・・・。普通つかねーよな。
「でもたまに気が付いたら、見渡す限り草原だったとか、川だった事とかあるよ?」
「・・・草原は裏山だったのかな。」
迷いすぎだって!誰か一緒に帰ってやろうよ・・・・・・




って私しかいないじゃん。
「もう今度から一緒に帰ろう・・・・ね?」
「えっでも、あんたの家反対・・・。」
< 15 / 61 >

この作品をシェア

pagetop