ネコライフ!


ルカの家の前に近くなると、とうとう乗客は私だけになった。

「おっと次だ!ついウトウトしちゃった。」

私が降りたとたんバスは“おいおいスピード出し過ぎじゃねーか!?”と思うくらいにさっさと行ってしまった。

いくら私が最後だからって、ちょっと急ぎ過ぎじゃない?まぁいいけど……(ハハッ疲れた)……。

さて気を取り直してルカの家の前に来てインターホンを押した。

ピンポーン

暫くすると中から聞きなれた声がした。

「は~い。早かったね♪中入ってちょっと待ってて、バック取って来るから。」

返事と共にドアを開けながら、ルカが笑顔で迎えてくれた。
ちょっとほっとして肩の力が抜けた気がした。

「適当に座ってて。はいココア♪寒かったでしょ?」

そういうとルカは、手早く温かいココアを出してくれたあと、そのまま部屋へと消えていった。

そういえば、ルカん家来るの久しぶりかも。ルカがうちに来るのも久しぶりだけど…。


< 26 / 61 >

この作品をシェア

pagetop