ネコライフ!

ブオ~―――

「ついた~~!すぐそこだよ!ルカ起きてる?」

見ると彼女はさっきと打って変わってシャキッと起きていた…。

「・・・・・さみぃ~~~!!?」

どうやらバスの中と外とで全然温度が違うから、今まで暖かくて眠かったのが急に寒くなって目が覚めたようだ。

「起こす心配は無いようね♪さっ行くよ?」
「うん~~早く行こ!」

家がすぐそこだから、今までより歩きが速くなっている。二人とも早く荷物を下ろして一休みしたいのだ。

ガチャ―――

「ただいま~~~~!!」

二人して玄関に座り込んだ。

めっちゃ疲れた~~、温かい物飲みたい――。

すると玄関の音を聞き付けて母が勢い良く出て来た。

「おかえり―!ご苦労様~ありがとね。大丈夫?あら、ルカちゃんいらっしゃい。さぁ二人ともリビングにおいで温かいスープがあるから。」

何と元気な母なんだ、と思った。
私達はこんなに疲れているのに、母はものすごくテキパキと喋って動いて私達をリビングに連れていき、さっとスープを出した。

「温かい美味しい~~・・・。」
二人とも暫くボゥ―――っとしていた。 すると母が…

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