ネコライフ!


そうだった当初の目的はそれだった。一瞬忘れるところだった……。

私はさっきとは逆に視線を上ではなく、下に向けて探し物・ならぬ、探し生き物を開始した。(猫さんね、猫さん)

「ねこさ~ん。ねこさ~ん!何処ですか~?・・・・。」

置いて行かれたかな?
それとも案内は、このお店までなのかな?

後は自分で探せってことだろうか・・・・。

う~ん・・・。
こうしてても仕方ない!後は野となれ山となれだ!!

進むしかない。
一階はこのお店だけみたいだし、上に上がってみるか。

と決心をして私は物を掻き分けて、やっと広いところ・・・中央付近の開けたところに出た。

そこにはここに唯一であろうレジがあった。

古ぼけた台が真ん中に、ちょこんとその存在を主張していた。

私は何気無しにそのレジに近づいてみた。

「なにコレ!?・・・なんで、これだけ・・・。」

そこには、何故かこのお店にふさわしくない、最新の(恐らく)新品のレジが置いてあった。

真新しいそのレジはお店の物にも、台にも雰囲気にも合っていなかった。

「激しくあってないんだけど・・・・。」



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