ネコライフ!
「これだけ新品って、やっぱレジだけでも最新にしないと誤差がおきちゃうとか?最近変えたのかな?」

ひとしきりレジを見終って、私は正面に向き直った。

ちょうどここはレジのある、この開けたところを中心に、周りに階段が集中している。

いくつかは二階に、一つはその先まで続いてるようだ。

「どの階段を行こうかな?とりあえず一階一階調べた方が良いから、あれは除外っと。」

二階に続く階段のどれかにしよう。

「う~ん・・あれにしようかな。」

私は正面に伸びている普通の階段を上ることにした。

そのためには目の前に広がる荷物を、倒さないように掻き分けながら進まなくてはならない。

「よっ…これ、大丈夫かな。」

値札はないけど、お店の大事な物だろうし気を付けないと。

「よいしょっと・・ふぅー、やっとついた。」

さほど距離は無いのだか、物が半端なくあるので漸く階段の前についた。

「上がってみようかな…。」

とりあえずどこにでもあるような、何のへんてつもない階段のようだ。



「よし!行こう。」

私は一歩ずつ確かに踏みしめて階段を上がっていった。


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