花を君に
私は、花を育て始めた。この思いが、天の陽菜まで届けばいいのに。

事故死で亡くした陽菜。私、寂しい。でも、雄太がいる。今は、雄太と共に頑張る。陽菜も…見ててね。

「お見舞い来た!」

今日も凄く元気が良い。ニコニコして、脳天気な所が、雄太って感じだから。

「ありがと!みて!マリーゴールドこんなに育った!ガーベラはまだかなぁ。」

「おぉ!育ててるんだな!俺なんて面倒臭くてすぐやめちまうわ!」

「不器用なんだよ!このヘタレが」

「るっせぇよ!男子は不器用でいいんだよ!」

この感じ、小さい時から変わらない。私は、そう感じていた。多分、雄太も気づいてると思う。陽菜がいないと…余計に寂しく感じる。私がそう悲しんでいると、、、
いきなり雄太がポンポンと頭を叩いた。

「そんなしょぼくれるなって!陽菜は天で元気にしてるかもしれないし、俺らの事見てるかもしれねぇんだぞ?お前がそんな笑顔なくて、誰が悲しむと思う?だれよりも陽菜が、悲しむんだよ!元気出せ!俺だって悲しいけど、いつまでもかなしんでちゃ、陽菜可哀想だろ?」

「………フ…うん……………」

泣いてしまった。もう、今の思いを雄太に全部…思ってることも…伝えてしまおうと思った
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