大切なもの【完結】
大切なもの

初恋をずっと─Ayaka

「彩香おはよー!」


朝から元気な香に頭をぽんっと叩かれる。


「はは、朝から元気だな」


後ろから笑って声をかけてくる人の声に胸が高鳴る。


「郁人もおはよう!」


あたしにするのと同じように郁人にも話す。


「彩香、おはよ」


あたしににっこり微笑む郁人。


「おはよう」


あたしが中学の頃にひとめぼれした郁人。

中学の頃は同じクラスにもなったことなくて。
高校入試で彼の姿を見たときは
絶対合格するんだって思った。

入学したら同じクラスにいて。

そして、なんと仲良しグループに
あたしたち属したんだよね。

毎日話せる。
毎日が輝いてた。

この関係を壊したくない。
一緒にいれなくなるなら
思うだけでいい。
初恋をずっと続ければいい。


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