大切なもの【完結】
「たこ焼き…」
「きらいだった!?」
たこ焼き嫌いな人なんてなかなかいないから言ったのに、ダメだったかな?
「ううん。でもそれ出てきたのって彩香の好きな食べ物だからだよね?」
「あー…そうかも」
彩香の好きな食べ物がたこ焼きだっていうかあいつはなぜかかなりのたこ焼きブームがきてるらしい。
それでたこ焼きが潜在意識にあったのかもしれない。
なんでこんなに彩香バカなんだよ。俺。
しかも自分のことを好きだって言ってくれてるやつの目の前で。
「翔は、焼きそばでしょ?」
俺の顔を覗きこんで言う桜苗の瞳に吸い込まれそうになる。
「よく知ってんな」
地域のお祭りで使われた焼きそばの麺を父さんに頼んで持ってきてもらうぐらいお祭りの焼きそばが好きだ。
「翔のことならなんでも知ってるよ」
「すげ」
「まぁ全部翔が言ってたことだけどね」
桜苗は〝たいしたことない〟って言うけど
俺がふと呟いた言葉とかちゃんと覚えてるってすごいことだと思うし嬉しい。
「きらいだった!?」
たこ焼き嫌いな人なんてなかなかいないから言ったのに、ダメだったかな?
「ううん。でもそれ出てきたのって彩香の好きな食べ物だからだよね?」
「あー…そうかも」
彩香の好きな食べ物がたこ焼きだっていうかあいつはなぜかかなりのたこ焼きブームがきてるらしい。
それでたこ焼きが潜在意識にあったのかもしれない。
なんでこんなに彩香バカなんだよ。俺。
しかも自分のことを好きだって言ってくれてるやつの目の前で。
「翔は、焼きそばでしょ?」
俺の顔を覗きこんで言う桜苗の瞳に吸い込まれそうになる。
「よく知ってんな」
地域のお祭りで使われた焼きそばの麺を父さんに頼んで持ってきてもらうぐらいお祭りの焼きそばが好きだ。
「翔のことならなんでも知ってるよ」
「すげ」
「まぁ全部翔が言ってたことだけどね」
桜苗は〝たいしたことない〟って言うけど
俺がふと呟いた言葉とかちゃんと覚えてるってすごいことだと思うし嬉しい。