大切なもの【完結】
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「ほら、昼行くぞ」
昼休みを告げるチャイムのあと翔が弁当を持って俺を誘いにやってくる。
後ろにはいつものメンバー。
「今日だけ1人で食わせて」
仲良しグループってほんと厄介だな。
今日で頑張ってこの気持ち消すからさ。
だから今日だけ。
今日だけはふたりから離れて過ごしたい。
「…翼」
翔が心配そうな顔になる。
「んな顔すんなよ」
翔の頭をぽんっと叩いて教室を出る。
翔にあんな顔をさせて俺は何をしたいんだろ。
別に2人に離れてほしいとか思ってるわけじゃないんだ。
ずっと思ってるけど翔が桜苗のことを大事にしてくれるならそれで俺はいいんだ。
でも、うまく笑えない。
2人を見ていつものような俺でいれる自信がない。
それほどまでに俺は桜苗が好きだったようだ。
「ほら、昼行くぞ」
昼休みを告げるチャイムのあと翔が弁当を持って俺を誘いにやってくる。
後ろにはいつものメンバー。
「今日だけ1人で食わせて」
仲良しグループってほんと厄介だな。
今日で頑張ってこの気持ち消すからさ。
だから今日だけ。
今日だけはふたりから離れて過ごしたい。
「…翼」
翔が心配そうな顔になる。
「んな顔すんなよ」
翔の頭をぽんっと叩いて教室を出る。
翔にあんな顔をさせて俺は何をしたいんだろ。
別に2人に離れてほしいとか思ってるわけじゃないんだ。
ずっと思ってるけど翔が桜苗のことを大事にしてくれるならそれで俺はいいんだ。
でも、うまく笑えない。
2人を見ていつものような俺でいれる自信がない。
それほどまでに俺は桜苗が好きだったようだ。