大切なもの【完結】
「ごめんなさい。翼のことは友達としてしか見れないです」
桜苗が俺に頭を下げる。
「ありがとう。ちゃんと振ってくれて」
桜苗の頭を上げさせる。
「ありがとう。好きになってくれて」
「桜苗さ、俺がいつ桜苗のことを好きになったか知ってる?」
「え?」
不思議そうに首を傾げる。
「初めて会ったときだよ。あれは一目惚れだったと思う」
「ふふ。なんか嬉しいな」
初めて俺の気持ちを認められたかのような感覚を覚える。
「初めて会ったときがきっと桜苗の思う初めてとは違うと思うけどな」
「え?」
また不思議そうな顔になる。
「俺はこの高校で初めて桜苗に会ったわけじゃないよ」
「何言ってるの?」
ほら、知らないよな。
小学生のときに1度会ってるなんて。
覚えてくれてる自信がなくて今まで1度だって口にしたことがなかった俺は臆病者だ。
桜苗が俺に頭を下げる。
「ありがとう。ちゃんと振ってくれて」
桜苗の頭を上げさせる。
「ありがとう。好きになってくれて」
「桜苗さ、俺がいつ桜苗のことを好きになったか知ってる?」
「え?」
不思議そうに首を傾げる。
「初めて会ったときだよ。あれは一目惚れだったと思う」
「ふふ。なんか嬉しいな」
初めて俺の気持ちを認められたかのような感覚を覚える。
「初めて会ったときがきっと桜苗の思う初めてとは違うと思うけどな」
「え?」
また不思議そうな顔になる。
「俺はこの高校で初めて桜苗に会ったわけじゃないよ」
「何言ってるの?」
ほら、知らないよな。
小学生のときに1度会ってるなんて。
覚えてくれてる自信がなくて今まで1度だって口にしたことがなかった俺は臆病者だ。