大切なもの【完結】
「郁人がそんな事言うとはねー」
「俺だって自分でびっくりしたんだよ」
いままで彼女だっていたことなかった。
想像してた彼氏の自分はもう少し冷静なはずだった。
だけど、実際彼氏になってみたらもっともっとって欲が出てしまう。
「あれ、郁人…あいつ」
悠貴が俺の制服を引っ張る。
「なんだよ…え?」
悠貴に言われてみたパン屋には、彩香の隣に男の子が立っていた。
「…四宮(シノミヤ)だよな?」
「あぁ」
四宮と彩香は中学の時に同じクラスだった。
「あ、ここ四宮の実家…?」
悠貴がパン屋の看板を指さす。
〝BAKERY SHINO〟って書いてる。
「多分そうだな」
「四宮ってたしか…」
悠貴が途中まで言って言いよどむ。
「わかってる。彩香のこと好きだったよな」
中学の頃から有名だった。
四宮が彩香のことを好きなのは。
「俺だって自分でびっくりしたんだよ」
いままで彼女だっていたことなかった。
想像してた彼氏の自分はもう少し冷静なはずだった。
だけど、実際彼氏になってみたらもっともっとって欲が出てしまう。
「あれ、郁人…あいつ」
悠貴が俺の制服を引っ張る。
「なんだよ…え?」
悠貴に言われてみたパン屋には、彩香の隣に男の子が立っていた。
「…四宮(シノミヤ)だよな?」
「あぁ」
四宮と彩香は中学の時に同じクラスだった。
「あ、ここ四宮の実家…?」
悠貴がパン屋の看板を指さす。
〝BAKERY SHINO〟って書いてる。
「多分そうだな」
「四宮ってたしか…」
悠貴が途中まで言って言いよどむ。
「わかってる。彩香のこと好きだったよな」
中学の頃から有名だった。
四宮が彩香のことを好きなのは。