大切なもの【完結】
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「暇だなぁ…」
誕生日前日は土曜日。
悠貴から彩香は昨日でバイトが終わったと聞いてタイミング的にも俺の誕生日なんだなって思う。
まだ誘われてはいないけど。
「散歩でも行くかな」
暇すぎて干からびそうなので俺は財布とスマホだけ持って家から出る。
「あれー?郁人じゃん」
チャリを俺の家の前でキキーッと止めるのは中学のとき彩香と仲がよかった佐倉。
「…佐倉、俺のこと名前で呼んでたっけ」
「ううん。彩香の移った」
なんてニヤニヤしてる佐倉につい顔が綻んじまう。
「なに笑ってんのさー!」
「ははっいやなんか恥ずかしいな」
俺と彩香がいて。
ふたりとも関わってきた人達が中学のときは違ったから。
なんだか彩香のことを通してそいつらと話すのが気恥しい。
付き合うってこういうことなのかな。
「暇だなぁ…」
誕生日前日は土曜日。
悠貴から彩香は昨日でバイトが終わったと聞いてタイミング的にも俺の誕生日なんだなって思う。
まだ誘われてはいないけど。
「散歩でも行くかな」
暇すぎて干からびそうなので俺は財布とスマホだけ持って家から出る。
「あれー?郁人じゃん」
チャリを俺の家の前でキキーッと止めるのは中学のとき彩香と仲がよかった佐倉。
「…佐倉、俺のこと名前で呼んでたっけ」
「ううん。彩香の移った」
なんてニヤニヤしてる佐倉につい顔が綻んじまう。
「なに笑ってんのさー!」
「ははっいやなんか恥ずかしいな」
俺と彩香がいて。
ふたりとも関わってきた人達が中学のときは違ったから。
なんだか彩香のことを通してそいつらと話すのが気恥しい。
付き合うってこういうことなのかな。