大切なもの【完結】
「佐倉から彩香がバイトしたがってるって聞いてまた近づくチャンスだと思ってあの時LINEしたんだ」
「…そうだったんだ」
佐倉め。
あいつが余計なことを言わなければ、もっと別なとこでバイトしてて俺の気苦労も減ったのに。
「俺と付き合ってほしい」
「…ごめん。返事は変わらないよ」
「俺じゃダメ?」
自分の彼女が告られて、それを振る瞬間って気持ちいいものなのかと思ってたけど。全然そうでもなかった。
「バイトしてたのもね、明日が彼氏の誕生日だからなの」
「いつの間にか彼氏できてるし」
四宮がうなだれる。
「…ごめんね。あとありがとう」
「どうしても諦められない時はどうしたらいい?」
四宮が彩香を引っ張って自分に引き寄せる。
「なっ…」
気がついたらふたりに向かって歩き出してた。
「ちょ、しのみ…「離せよ」
彩香の肩を掴んで2人を引き離す。
「…そうだったんだ」
佐倉め。
あいつが余計なことを言わなければ、もっと別なとこでバイトしてて俺の気苦労も減ったのに。
「俺と付き合ってほしい」
「…ごめん。返事は変わらないよ」
「俺じゃダメ?」
自分の彼女が告られて、それを振る瞬間って気持ちいいものなのかと思ってたけど。全然そうでもなかった。
「バイトしてたのもね、明日が彼氏の誕生日だからなの」
「いつの間にか彼氏できてるし」
四宮がうなだれる。
「…ごめんね。あとありがとう」
「どうしても諦められない時はどうしたらいい?」
四宮が彩香を引っ張って自分に引き寄せる。
「なっ…」
気がついたらふたりに向かって歩き出してた。
「ちょ、しのみ…「離せよ」
彩香の肩を掴んで2人を引き離す。