大切なもの【完結】
『まぁ、彩香は大丈夫だと思うよ』



あたしの心配が伝わったのか桜苗がクスクス笑う。



「そうかなぁ?やっぱり気になるよ…」


『彩香そんなにお腹でてないし』



一緒にお風呂に入ったりしている桜苗にはあたしの裸をすでに見られている。



「それなら桜苗だって大丈夫じゃん」



桜苗は背が低くて小柄で片思いの頃ずっと郁人は桜苗みたいな子が好きなのかなって思ってた。



『彩香はスラっとしてるから。あたしずっと羨ましかったんだから』


「そうかな?」


『うん。翔が好きだったしね』


「うっ…」



それを言われるとなにも返せなくなる。



『とにかく心配なんていらないよ!ね?』


「ありがとう」



まぁ、明日かもしれないこの時に
お腹の肉を気にしても意味がないのかもしれないけど。



『とりあえず、何があるかわからないから念には念を!ね!』


「うん。ありがとう」


とりあえず、明日の準備からまずはしようと立ち上がる。

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