大切なもの【完結】
「彩香なにか作るのー?」
キッチンに立ってるとお母さんがリビングから顔を覗かせる。
「うん。ケーキ」
「郁人くんにでもあげるの?」
「…うん」
明日、郁人がうちに来ることはお母さんとお父さんにはなんとなく内緒。
お姉ちゃんだけが知っている。
「彩香はお菓子作りだいすきだもんねー」
なんの疑いもなく、リビングへ引っ込む。
昔からお菓子作りが大好きで。
中学のときは料理部があったから入って、クラスの子達に配ったりしていたんだ。
残念なこのに高校にはないから学校では作ってなくて郁人にお菓子を作るのはこれが初めて。
美味しいって喜んでもらえるように頑張るんだ。
郁人なら多少美味しくなくても美味しいって言ってくれそうだけど、そうじゃなくて本当に美味しいって思ってもらえるものをつくりたい。
「よし、作るか」
気合いを入れてケーキ作りにとりかかった。
たっぷりの愛情を込めて。
キッチンに立ってるとお母さんがリビングから顔を覗かせる。
「うん。ケーキ」
「郁人くんにでもあげるの?」
「…うん」
明日、郁人がうちに来ることはお母さんとお父さんにはなんとなく内緒。
お姉ちゃんだけが知っている。
「彩香はお菓子作りだいすきだもんねー」
なんの疑いもなく、リビングへ引っ込む。
昔からお菓子作りが大好きで。
中学のときは料理部があったから入って、クラスの子達に配ったりしていたんだ。
残念なこのに高校にはないから学校では作ってなくて郁人にお菓子を作るのはこれが初めて。
美味しいって喜んでもらえるように頑張るんだ。
郁人なら多少美味しくなくても美味しいって言ってくれそうだけど、そうじゃなくて本当に美味しいって思ってもらえるものをつくりたい。
「よし、作るか」
気合いを入れてケーキ作りにとりかかった。
たっぷりの愛情を込めて。