大切なもの【完結】
「みんなにわかりやすかったら恥ずかしいじゃん」
「みんなにはわかんないんじゃない?」
翔が包帯を巻く手を止める。
「...翔?」
「俺、彩香が好きだよ」
翔の言葉にドキンと胸が高鳴る。
「...翔が?」
「うん」
「あたしを?」
「うん。好き」
嘘...だよね。
「嘘でしょ?」
「こんな嘘つかねぇよ」
翔が切なそうに笑う。
「その様子じゃ、俺のこと好きでもないか」
と付け足した。
「考えたことなかった」
「好きなやつは?」
「...いる、かな」
「俺、そいつよりも好きな自信あるんだけど。ずっと彩香しか見てないし」
少し遠慮がちにあたしを抱きしめる。
「みんなにはわかんないんじゃない?」
翔が包帯を巻く手を止める。
「...翔?」
「俺、彩香が好きだよ」
翔の言葉にドキンと胸が高鳴る。
「...翔が?」
「うん」
「あたしを?」
「うん。好き」
嘘...だよね。
「嘘でしょ?」
「こんな嘘つかねぇよ」
翔が切なそうに笑う。
「その様子じゃ、俺のこと好きでもないか」
と付け足した。
「考えたことなかった」
「好きなやつは?」
「...いる、かな」
「俺、そいつよりも好きな自信あるんだけど。ずっと彩香しか見てないし」
少し遠慮がちにあたしを抱きしめる。