大切なもの【完結】
「彩香が郁人と付き合えば...」
ぼーっとした様子で話す桜苗
「桜苗と翔が付き合うって?」
「あたしが傷心の翔を。その時をずっと待ってるのに。先に告白させてどうんすのよ」
その場にしゃがみ込む桜苗。
「お前、やっぱり翔がすきなの?」
「そうだよ。すごい好きだよ。翔しか欲しくない」
桜苗は自分の膝に顔をうずめる。
「俺は彩香と付き合わないよ」
「なんで?好きじゃん」
「好きじゃない」
俺はもう1度嘘をつく。
「翔に遠慮してるの?」
桜苗が俺の顔をのぞき込む。
「そんなんじゃねぇよ」
俺は桜苗から目をそらす。
「付き合ってくれないと困る...」
桜苗は再び涙を流す。
ぼーっとした様子で話す桜苗
「桜苗と翔が付き合うって?」
「あたしが傷心の翔を。その時をずっと待ってるのに。先に告白させてどうんすのよ」
その場にしゃがみ込む桜苗。
「お前、やっぱり翔がすきなの?」
「そうだよ。すごい好きだよ。翔しか欲しくない」
桜苗は自分の膝に顔をうずめる。
「俺は彩香と付き合わないよ」
「なんで?好きじゃん」
「好きじゃない」
俺はもう1度嘘をつく。
「翔に遠慮してるの?」
桜苗が俺の顔をのぞき込む。
「そんなんじゃねぇよ」
俺は桜苗から目をそらす。
「付き合ってくれないと困る...」
桜苗は再び涙を流す。