大切なもの【完結】
「サッカー行かなきゃ」
俺は立ち上がる。
「ドッヂボールってどうなったんだろ」
「さぁ。でも彩香は出れないだろ」
彩香の足を指す。
「そうだね」
「彩香、サッカー応援きてよ」
「うん。かっこよかったらおごるんだもんね」
彩香が笑う。
「そうだ。かっこいいとこ見せなきゃな」
俺はガッツポーズをする。
「楽しみにしてる」
すごい。
ふたりでも普通に話すなんて。
「その包帯」
「え?」
彩香が首をかしげる。
「俺がやりたかった」
俺は彩香をそっとだきしめる。
「い、郁人?」
俺の腕の中で少し抵抗する彩香。
小さな彩香は俺の腕の中にすっぽりだった。
俺は立ち上がる。
「ドッヂボールってどうなったんだろ」
「さぁ。でも彩香は出れないだろ」
彩香の足を指す。
「そうだね」
「彩香、サッカー応援きてよ」
「うん。かっこよかったらおごるんだもんね」
彩香が笑う。
「そうだ。かっこいいとこ見せなきゃな」
俺はガッツポーズをする。
「楽しみにしてる」
すごい。
ふたりでも普通に話すなんて。
「その包帯」
「え?」
彩香が首をかしげる。
「俺がやりたかった」
俺は彩香をそっとだきしめる。
「い、郁人?」
俺の腕の中で少し抵抗する彩香。
小さな彩香は俺の腕の中にすっぽりだった。