大切なもの【完結】
「なににやけてー。髪やるから早くしてよ」
お姉ちゃんが髪の毛を触る。
「なんでもなーい」
「今日は随分と機嫌いいね?お祭りは男の子?」
お姉ちゃんの言葉に顔が赤くなるのがわかる。
彼氏なんて存在は初めてで。
みんなどうやって家族に話すのだろう。
家族に話すってなんだか気恥しい気がするのはあたしだけだろうか。
「男の子…」
ぼそっと呟いた言葉は
「え!?マジで!?」
お姉ちゃんにはちゃんと届いていたみたい。
「マジで…」
お姉ちゃんが大げさに騒ぐもんだから恥ずかしさが止まらない。
「そっかー。彼氏?」
「うん」
〝彼氏〟
昨日できたばかりのその存在がなんだかくすぐったい。
「いつの間にか彩香が大人になってるー!今日はかわいくしてあげる!」
お姉ちゃんはヘアメイクの仕事してるからそのへんはプロなんだ。
小さい頃からあたしの髪の毛で遊んでたお姉ちゃんがいまではそれを仕事にしていて本当にすごいと思う。
お姉ちゃんが髪の毛を触る。
「なんでもなーい」
「今日は随分と機嫌いいね?お祭りは男の子?」
お姉ちゃんの言葉に顔が赤くなるのがわかる。
彼氏なんて存在は初めてで。
みんなどうやって家族に話すのだろう。
家族に話すってなんだか気恥しい気がするのはあたしだけだろうか。
「男の子…」
ぼそっと呟いた言葉は
「え!?マジで!?」
お姉ちゃんにはちゃんと届いていたみたい。
「マジで…」
お姉ちゃんが大げさに騒ぐもんだから恥ずかしさが止まらない。
「そっかー。彼氏?」
「うん」
〝彼氏〟
昨日できたばかりのその存在がなんだかくすぐったい。
「いつの間にか彩香が大人になってるー!今日はかわいくしてあげる!」
お姉ちゃんはヘアメイクの仕事してるからそのへんはプロなんだ。
小さい頃からあたしの髪の毛で遊んでたお姉ちゃんがいまではそれを仕事にしていて本当にすごいと思う。