大切なもの【完結】
「なんで最低なの?」
「だってさ、翔の気持ち考えたら俺無神経じゃん」
「あ…」
翔に昨日告白されたのに断ってすぐに郁人と付き合ってる現実。
いたたまれない気持ちになる。
「でも、翔…桜苗とお祭りだって」
「え?ほんとに?」
翔と桜苗がって聞いて、2人が幸せになれる未来があったらいいなって心から思う。
「ん。彩香、俺彩香のことが好きだからさ」
「うん…」
「ちょっとしたことで不安になるちっちぇ男なんだ」
あたしの顔を覗く目の前の彼の表情は見たこともないぐらい歪んだ顔をしていた。
「…郁人」
表情から感情が出てくるなんていままでの郁人にはなかったから。
思えば今までお互いに遠慮していた気がする。
恐らく思いがバレないように。
郁人もそうだと思う。
「あんま心配かけんなよ」
あたしの頭にぽんっと手を置く。
「うん。ごめんね」
「ほら、行こう」
立ち上がってあたしに手を差し出す。
「うん!」
差し出された手に自分の手を重ねる。
この瞬間がなんとも大好きだ。
「だってさ、翔の気持ち考えたら俺無神経じゃん」
「あ…」
翔に昨日告白されたのに断ってすぐに郁人と付き合ってる現実。
いたたまれない気持ちになる。
「でも、翔…桜苗とお祭りだって」
「え?ほんとに?」
翔と桜苗がって聞いて、2人が幸せになれる未来があったらいいなって心から思う。
「ん。彩香、俺彩香のことが好きだからさ」
「うん…」
「ちょっとしたことで不安になるちっちぇ男なんだ」
あたしの顔を覗く目の前の彼の表情は見たこともないぐらい歪んだ顔をしていた。
「…郁人」
表情から感情が出てくるなんていままでの郁人にはなかったから。
思えば今までお互いに遠慮していた気がする。
恐らく思いがバレないように。
郁人もそうだと思う。
「あんま心配かけんなよ」
あたしの頭にぽんっと手を置く。
「うん。ごめんね」
「ほら、行こう」
立ち上がってあたしに手を差し出す。
「うん!」
差し出された手に自分の手を重ねる。
この瞬間がなんとも大好きだ。