大切なもの【完結】
【Ikuto Side】
「ねぇ、郁人金魚すくいやりたい!」
出店にある金魚すくいの看板を繋いでない方の手で指さす。
「ははっ。子供かよ」
「だってー!久しぶりにやりたい!」
子供みたいな笑顔で笑う彩香にドキッとする。
もう好きになってだいぶ経つのに。
まだ俺の知らない彩香がたくさんいるみたいで毎回ドキドキさせられてばかりだから悔しい。
俺は彩香をドキドキさせることができてるのだろうか。
「しょうがねぇな」
彩香の手を引いて金魚すくいの前に行く。
「お、やるかーい?」
中にいた人が網を差し出してくる。
「はい」
俺は財布からお金を出す。
「え?郁人がやるの?」
「彩香でしょ?やりたいの。はい」
彩香に網を差し出す。
「え、じゃあお金…」
「いいから。ここはやっとこうよ」
無理やり彩香の手に網を握らせる。
「ありがとう」
俺が好きな笑顔を浮かべて金魚すくいに取り組もうとする。
「ねぇ、郁人金魚すくいやりたい!」
出店にある金魚すくいの看板を繋いでない方の手で指さす。
「ははっ。子供かよ」
「だってー!久しぶりにやりたい!」
子供みたいな笑顔で笑う彩香にドキッとする。
もう好きになってだいぶ経つのに。
まだ俺の知らない彩香がたくさんいるみたいで毎回ドキドキさせられてばかりだから悔しい。
俺は彩香をドキドキさせることができてるのだろうか。
「しょうがねぇな」
彩香の手を引いて金魚すくいの前に行く。
「お、やるかーい?」
中にいた人が網を差し出してくる。
「はい」
俺は財布からお金を出す。
「え?郁人がやるの?」
「彩香でしょ?やりたいの。はい」
彩香に網を差し出す。
「え、じゃあお金…」
「いいから。ここはやっとこうよ」
無理やり彩香の手に網を握らせる。
「ありがとう」
俺が好きな笑顔を浮かべて金魚すくいに取り組もうとする。