大切なもの【完結】
「よーしたくさんとるぞー!」
なんて意気込んでじーっと金魚たちの動きを見てる。
「いつまで見てんだよ」
俺は彩香の隣に座って頭をぽんっとする。
「どれがとれるか吟味中」
「とかいって下手くそなんだろー」
「そんなことないもんっ!」
こんな心地よいやりとりをいままでしたことがあっただろうか。
いままで俺は彩香と仲良くしながらなんとなくの距離をとっていたから。
こんなふうに心地よいのは初めてかもしれない。
「よーし!狙い定めたぞ!」
彩香が水の中に網をいれて金魚をとろうとする。
「…あっ」
一瞬にして網は破れた。
「あー…あたし下手だったんだ」
「え?知らなかったの?」
「何年ぶりにやったか記憶にないもん」
しょんぼりする彩香がかわいくてこのまま抱きしめてしまいたい感情に駆られる。
「よし、俺がやろう」
お金を渡して網を受け取る。
なんて意気込んでじーっと金魚たちの動きを見てる。
「いつまで見てんだよ」
俺は彩香の隣に座って頭をぽんっとする。
「どれがとれるか吟味中」
「とかいって下手くそなんだろー」
「そんなことないもんっ!」
こんな心地よいやりとりをいままでしたことがあっただろうか。
いままで俺は彩香と仲良くしながらなんとなくの距離をとっていたから。
こんなふうに心地よいのは初めてかもしれない。
「よーし!狙い定めたぞ!」
彩香が水の中に網をいれて金魚をとろうとする。
「…あっ」
一瞬にして網は破れた。
「あー…あたし下手だったんだ」
「え?知らなかったの?」
「何年ぶりにやったか記憶にないもん」
しょんぼりする彩香がかわいくてこのまま抱きしめてしまいたい感情に駆られる。
「よし、俺がやろう」
お金を渡して網を受け取る。