大切なもの【完結】
「ずっと一緒にいたじゃん。中学まで」
「うん。まぁ、家が隣だし朝も帰りも一緒になるからね」
家があるところが同じだから、わざわざ別に行き帰りする必要もないし。
一緒に帰るのも当たり前だと思ってたから。
「俺さーずっと悠貴にヤキモチ妬いてたんだ」
「ヤキモチ?」
郁人が〝ヤキモチ〟って言って。
嬉しく感じる自分がいた。
「ずっと一緒にいるから。いつかコイツら付き合うんだろーなって。笑顔を向けられてる悠貴が羨ましかった」
「たしかに悠貴のことは好きだったよ。でもその頃の想いよりもずっとずっと郁人に対する想いのほうがデカイよ」
悠貴のことを好きだったけど、あれは全然違う。
あの頃の想いは恋に恋してるかんじだったんだ。
だから全然違うんだよ。
「もうあんま悠貴の部屋にひとりで行ったりすんなよ」
「え?」
「あー。ごめん。何いってんだろ俺」
自分の顔を手で覆う。
意外と独占欲のある郁人だったみたい。
独占欲が心地よかったりするんだ。
「うん。まぁ、家が隣だし朝も帰りも一緒になるからね」
家があるところが同じだから、わざわざ別に行き帰りする必要もないし。
一緒に帰るのも当たり前だと思ってたから。
「俺さーずっと悠貴にヤキモチ妬いてたんだ」
「ヤキモチ?」
郁人が〝ヤキモチ〟って言って。
嬉しく感じる自分がいた。
「ずっと一緒にいるから。いつかコイツら付き合うんだろーなって。笑顔を向けられてる悠貴が羨ましかった」
「たしかに悠貴のことは好きだったよ。でもその頃の想いよりもずっとずっと郁人に対する想いのほうがデカイよ」
悠貴のことを好きだったけど、あれは全然違う。
あの頃の想いは恋に恋してるかんじだったんだ。
だから全然違うんだよ。
「もうあんま悠貴の部屋にひとりで行ったりすんなよ」
「え?」
「あー。ごめん。何いってんだろ俺」
自分の顔を手で覆う。
意外と独占欲のある郁人だったみたい。
独占欲が心地よかったりするんだ。