寄生虫
心配
克哉の変化を感じ取ったのはあたしと真尋だけではなく、クラスメートや大人たちも同じ事だった。
授業には積極的に参加するようになったし、あまり会話してこなかった子たちとも仲良くなる様子が日に日に増えて行った。
克哉は自分から変わろうとしている。
そう言っていた通り、全くの別人のように感じられる時もあるほどだった。
「克哉、人気者になったね」
ある日の昼休み、いつも通り真尋とお弁当を広げてあたしはそう言った。
「そうなんだよね……」
真尋はどこか元気がない様子でそう答えた。
「どうしたの?」
「なんだか、克哉が克哉じゃないみたいに思えてきて……」
それはあたしも最近思っていたことだった。
全くの別人みたい。
克哉の見た目のまま、中身が入れ替わってしまったような感覚を覚える時がある。
「克哉は真尋のために一生懸命変わろうとしてるんだよ」
「そうなのかな?」
「そうだよ。それ以外に克哉が代わる必要なんてないじゃん」
授業には積極的に参加するようになったし、あまり会話してこなかった子たちとも仲良くなる様子が日に日に増えて行った。
克哉は自分から変わろうとしている。
そう言っていた通り、全くの別人のように感じられる時もあるほどだった。
「克哉、人気者になったね」
ある日の昼休み、いつも通り真尋とお弁当を広げてあたしはそう言った。
「そうなんだよね……」
真尋はどこか元気がない様子でそう答えた。
「どうしたの?」
「なんだか、克哉が克哉じゃないみたいに思えてきて……」
それはあたしも最近思っていたことだった。
全くの別人みたい。
克哉の見た目のまま、中身が入れ替わってしまったような感覚を覚える時がある。
「克哉は真尋のために一生懸命変わろうとしてるんだよ」
「そうなのかな?」
「そうだよ。それ以外に克哉が代わる必要なんてないじゃん」