寄生虫
4人で座ってたこ焼きを食べていると、なんだかダブルデートしている気分になっている。
実際に第三者から見ればそう見えているようで、たこ焼き屋のおじさんに「放課後デートなんて若くていいねぇ」と、言われてしまった。
あたしは真っ赤になって照れてしまったけれど、京介はニコニコと微笑んでいるだけだった。
他人からあんな事を言われて、京介はどう感じているんだろう?
気になる所だったけれど、楽しい雰囲気を壊してしまうかもしれないと思うと、聞く事もできなかった。
「ねぇ、本当にカップルになっちゃえば?」
たこ焼きを半分ほど食べたところで真尋がそう言ってきて、あたしは思わずむせてしまった。
「おいおい、そんな事言うから気管に入ったんじゃねぇの?」
京介がそう言い、あたしの背中をさする。
あたしは水で喉の詰まりを流して京介を見た。
「サナギ、お前顔真っ赤」
「だって……」
これじゃあ京介の事が好きだとバレバレだ。
そう思い、うつむく。
アツアツのたこ焼きの上で鰹節が揺れている。
告白するようなタイミングでもなさそうだ。
実際に第三者から見ればそう見えているようで、たこ焼き屋のおじさんに「放課後デートなんて若くていいねぇ」と、言われてしまった。
あたしは真っ赤になって照れてしまったけれど、京介はニコニコと微笑んでいるだけだった。
他人からあんな事を言われて、京介はどう感じているんだろう?
気になる所だったけれど、楽しい雰囲気を壊してしまうかもしれないと思うと、聞く事もできなかった。
「ねぇ、本当にカップルになっちゃえば?」
たこ焼きを半分ほど食べたところで真尋がそう言ってきて、あたしは思わずむせてしまった。
「おいおい、そんな事言うから気管に入ったんじゃねぇの?」
京介がそう言い、あたしの背中をさする。
あたしは水で喉の詰まりを流して京介を見た。
「サナギ、お前顔真っ赤」
「だって……」
これじゃあ京介の事が好きだとバレバレだ。
そう思い、うつむく。
アツアツのたこ焼きの上で鰹節が揺れている。
告白するようなタイミングでもなさそうだ。