寄生虫
なにもない
真尋の部屋で待っていると、克哉がやってきた。
「どうしたの、真っ黒じゃない!」
あたしは克哉を見たとたん思わずそう言っていた。
数日見なかっただけで克哉の顔は真っ黒に日焼けしていたのだ。
「あぁ、練習のせいだな」
克哉はそう言って笑った。
「そこまで熱心に練習するなんて、一体どうしたの?」
本当はもっとゆっくり本題へと入る予定だったのだけれど、驚きに任せてそう聞いていた。
「どうしたって、真面目に練習しろってサナギも言ってたじゃないか」
克哉は不思議そうな顔をあたしへ向けてそう言った。
確かに。
部活をサボったり、不真面目な態度をとる克哉を見て京介と一緒に真面目になればいいのにと言ったことはある。
でも、それがここまで豹変させる結果に繋がったなんて考えられなかった。
「サナギはね、突然真面目になった事を気にしてくれてるの」
真尋が横から穏やかな口調でそう言った。
「気にする? 喜ぶの間違いなんじゃないか?」
「それは……嬉しいのは嬉しいけど……」
あたしはどういえば伝わるのかと頭を捻った。
「どうしたの、真っ黒じゃない!」
あたしは克哉を見たとたん思わずそう言っていた。
数日見なかっただけで克哉の顔は真っ黒に日焼けしていたのだ。
「あぁ、練習のせいだな」
克哉はそう言って笑った。
「そこまで熱心に練習するなんて、一体どうしたの?」
本当はもっとゆっくり本題へと入る予定だったのだけれど、驚きに任せてそう聞いていた。
「どうしたって、真面目に練習しろってサナギも言ってたじゃないか」
克哉は不思議そうな顔をあたしへ向けてそう言った。
確かに。
部活をサボったり、不真面目な態度をとる克哉を見て京介と一緒に真面目になればいいのにと言ったことはある。
でも、それがここまで豹変させる結果に繋がったなんて考えられなかった。
「サナギはね、突然真面目になった事を気にしてくれてるの」
真尋が横から穏やかな口調でそう言った。
「気にする? 喜ぶの間違いなんじゃないか?」
「それは……嬉しいのは嬉しいけど……」
あたしはどういえば伝わるのかと頭を捻った。