寄生虫
そう言いかけた所へ、バラがあたしの手を掴んで引き寄せた。
そして、あたしの前髪をかきあげ、バッグからヘアピンを取り出して止めた。
「ちょっと、何するの!?」
おでこが全開になって慌てるあたし。
するとバラが
「見て」
と、あたしの目の前に手鏡をつきつけた。
自分の顔なんて嫌というほど見ている。
その度にあたしとバラは同じ姉妹なのにどうしてこんなにも違うのだとうと、悔しく思っていた。
鏡から目をそむけるあたしを見て、バラは同じように前髪を上に上げ、ピンで止めた。
「おぉ! 姉妹そっくりですね!!」
男性の言葉に「え?」と、首を傾げる。
あたしとバラは似ていない。
バラはバラのように華やかで、あたしは所詮サナギで……。
「見て」
もう一度バラがそう言い、鏡を差し出した。
今度は2人して鏡に映るような格好で。
「……似てる」
あたしは思わずそう言った。
そして、あたしの前髪をかきあげ、バッグからヘアピンを取り出して止めた。
「ちょっと、何するの!?」
おでこが全開になって慌てるあたし。
するとバラが
「見て」
と、あたしの目の前に手鏡をつきつけた。
自分の顔なんて嫌というほど見ている。
その度にあたしとバラは同じ姉妹なのにどうしてこんなにも違うのだとうと、悔しく思っていた。
鏡から目をそむけるあたしを見て、バラは同じように前髪を上に上げ、ピンで止めた。
「おぉ! 姉妹そっくりですね!!」
男性の言葉に「え?」と、首を傾げる。
あたしとバラは似ていない。
バラはバラのように華やかで、あたしは所詮サナギで……。
「見て」
もう一度バラがそう言い、鏡を差し出した。
今度は2人して鏡に映るような格好で。
「……似てる」
あたしは思わずそう言った。