寄生虫
汗を光らせながら走る京介の姿に、思わず釘付けになるあたし。


今までも何度か試合を見て来たけれど、やっぱり京介はかっこよかった。


メンバーに何かを言いながら走るその表情はサッカーが大好きなのだと言う事がわかった。


後輩の子たちが京介を好きになるのも当然のことだと、再確認した気分になる。


「すごいね……」


京介だけじゃない。


好きな事に真っ直ぐぶつかって行っているメンバー全員がすごい。


「うん」


真尋は小さく頷いたのだった。
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