寄生虫
☆☆☆
夢を見ていた。
夢を見ながらこれは夢だと気が付く時がある。
だからあたしはこれが夢だとすぐにわかっていた。
夢の中であたしは京介と手をつなぎ、歩いていた。
それは昼間会った時とほぼ同じシチュエーションで、夢の中の自分が楽しんでいるのがよくわかった。
京介も時々笑い声を上げながら会話を弾ませていて、とても幸せで穏やかな時間が流れて行く。
そんな時だった。
突如として自分の右腕に違和感を覚えたのだ。
視線を右腕に移すと、腕の表面がデコボコと膨らんだり縮んだりを繰り返し、皮下の中でなにかがうごめいている感覚がした。
あたしは繋いでいる手を離し、右腕を押さえた。
手の下で得体のしれない物が行き来しているのが伝わってくる。
それは徐々にかゆみを増して行き……ハッと夢緒から覚めると、あたしは自分の右腕をかいていた。
夢を見ていた。
夢を見ながらこれは夢だと気が付く時がある。
だからあたしはこれが夢だとすぐにわかっていた。
夢の中であたしは京介と手をつなぎ、歩いていた。
それは昼間会った時とほぼ同じシチュエーションで、夢の中の自分が楽しんでいるのがよくわかった。
京介も時々笑い声を上げながら会話を弾ませていて、とても幸せで穏やかな時間が流れて行く。
そんな時だった。
突如として自分の右腕に違和感を覚えたのだ。
視線を右腕に移すと、腕の表面がデコボコと膨らんだり縮んだりを繰り返し、皮下の中でなにかがうごめいている感覚がした。
あたしは繋いでいる手を離し、右腕を押さえた。
手の下で得体のしれない物が行き来しているのが伝わってくる。
それは徐々にかゆみを増して行き……ハッと夢緒から覚めると、あたしは自分の右腕をかいていた。