寄生虫
☆☆☆
お昼休みがあと30分ほどで終わる時、あたしは学校に到着していた。
「気分が悪くなったらすぐ早退させてもらうのよ?」
そんなお母さんに素直に返事をして、校門の前で車を降りた。
今は体調もなんともないけれど、右腕がほぼ固定されている状態なのでカバンが持ちにくくなった程度だった。
みんな、こんな姿を見たら心配するだろうな……。
一旦職員室へ向かって担任の先生に挨拶をすると、先にお母さんが連絡を入れてくれていたため話はスムーズだった。
病院での出来ごとを大まかに説明した後「それで鉛筆が持てるか?」と、心配してくれた。
確かに、右腕は包帯がグルグルに巻かれているから手先を動かすのも大変かもしれなかった。
「なんとかなると思います」
あたしは曖昧に返事をして、職員室を出た。
するとそこで京介と克哉が歩いているのが目に入った。
手には購買で買ったパンが大量に入っている袋を持っている。
「あ……」
声をかけようとして、一瞬とまどう。
こんな姿を見せるのが恥ずかしいと感じたのだ。
お昼休みがあと30分ほどで終わる時、あたしは学校に到着していた。
「気分が悪くなったらすぐ早退させてもらうのよ?」
そんなお母さんに素直に返事をして、校門の前で車を降りた。
今は体調もなんともないけれど、右腕がほぼ固定されている状態なのでカバンが持ちにくくなった程度だった。
みんな、こんな姿を見たら心配するだろうな……。
一旦職員室へ向かって担任の先生に挨拶をすると、先にお母さんが連絡を入れてくれていたため話はスムーズだった。
病院での出来ごとを大まかに説明した後「それで鉛筆が持てるか?」と、心配してくれた。
確かに、右腕は包帯がグルグルに巻かれているから手先を動かすのも大変かもしれなかった。
「なんとかなると思います」
あたしは曖昧に返事をして、職員室を出た。
するとそこで京介と克哉が歩いているのが目に入った。
手には購買で買ったパンが大量に入っている袋を持っている。
「あ……」
声をかけようとして、一瞬とまどう。
こんな姿を見せるのが恥ずかしいと感じたのだ。