同じ道をあなたと
悩み
「疲れた・・・・・・」
会社で仕事を終えた芽来(めぐ)は恋人が待つ兼吾(けんご)の家へ向かった。
「芽来! いらっしゃい」
笑顔で迎えてくれた彼を見て、鼓動が鳴った。
「こんばんは」
彼の笑顔に見惚れていると、中に入るように促された。
コートを脱いで邪魔にならないように部屋の端に鞄と一緒に置いた。
「今日仕事大変だった?」
「うん、どうして?」
「疲れた顔になっている」
頬に触れられ、その手のあたたかさに目を細めた。
上司に普段やらない仕事も頼まれて、何時間もかかり、定時で帰ることができなかった。
疲れて息を吐いて、乱れている髪を手で直した。
「ちょうどできたところなんだ。食べよう!」
家の中に入った瞬間、良い匂いが玄関まで漂っていた。
すでに出されている器にロールキャベツを盛りつけて、それを芽来の前に置いてくれた。
「美味しそう!」
「冷めないうちに食べて」
「うん!」
美味しそうに食べている芽来を見た後、兼吾はロールキャベツを一口大に切った。
夕食を終えて、お腹をさするとちょっとだけ膨らんでいた。
「美味しかった・・・・・・」
「本当に美味しそうに食べてくれて、嬉しいな!」
「もう一個あったら、食べたいくらい!」
だけどロールキャベツはもう残っていなかった。
「また作る」
とても気に入ってくれたのなら、今度は多めに作ろうと決めた。
「今度・・・・・・」
声を発したとき、芽来のスマートフォンが鳴った。
何度も音が鳴るので、兼吾は芽来のスマートフォンを見た。
「LINEだよな? いいの?」
「うん!」
スマートフォンの音を消して、笑顔で頷いた。
「・・・・・・兼吾」
「ん?」
器やフォーク、ナイフを片づけながら、振り返った。
彼の顔を見た瞬間、言葉が出てこなくなった。
それでも何か言わないといけないと思い、引っかかっている声を出した。
会社で仕事を終えた芽来(めぐ)は恋人が待つ兼吾(けんご)の家へ向かった。
「芽来! いらっしゃい」
笑顔で迎えてくれた彼を見て、鼓動が鳴った。
「こんばんは」
彼の笑顔に見惚れていると、中に入るように促された。
コートを脱いで邪魔にならないように部屋の端に鞄と一緒に置いた。
「今日仕事大変だった?」
「うん、どうして?」
「疲れた顔になっている」
頬に触れられ、その手のあたたかさに目を細めた。
上司に普段やらない仕事も頼まれて、何時間もかかり、定時で帰ることができなかった。
疲れて息を吐いて、乱れている髪を手で直した。
「ちょうどできたところなんだ。食べよう!」
家の中に入った瞬間、良い匂いが玄関まで漂っていた。
すでに出されている器にロールキャベツを盛りつけて、それを芽来の前に置いてくれた。
「美味しそう!」
「冷めないうちに食べて」
「うん!」
美味しそうに食べている芽来を見た後、兼吾はロールキャベツを一口大に切った。
夕食を終えて、お腹をさするとちょっとだけ膨らんでいた。
「美味しかった・・・・・・」
「本当に美味しそうに食べてくれて、嬉しいな!」
「もう一個あったら、食べたいくらい!」
だけどロールキャベツはもう残っていなかった。
「また作る」
とても気に入ってくれたのなら、今度は多めに作ろうと決めた。
「今度・・・・・・」
声を発したとき、芽来のスマートフォンが鳴った。
何度も音が鳴るので、兼吾は芽来のスマートフォンを見た。
「LINEだよな? いいの?」
「うん!」
スマートフォンの音を消して、笑顔で頷いた。
「・・・・・・兼吾」
「ん?」
器やフォーク、ナイフを片づけながら、振り返った。
彼の顔を見た瞬間、言葉が出てこなくなった。
それでも何か言わないといけないと思い、引っかかっている声を出した。
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