永久に抱かれた姫君



 君が十六になると、その美しさは増し、僕はいつもそわそわしていた。

尊大な微笑みも、女王様のように見えて(あながち間違ってはいない)、僕は、不安になった。君が遠い人になってしまうのではないか、と。




 いよいよ、婚礼の話が本格的になり、僕はフィアンセの位置付けからとうとう、君の夫になることに決まった。

今まで、普通に接していたのが急に分からなくなって、空回りもした。

君は、ムスッと、不満気に口を尖らせていたね。



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