永久に抱かれた姫君




 君のお母様が亡くなった。

それは、結婚式からたった一月後のことだった。


 結婚式の時、お母様はお元気そうに出席されて笑顔も見せていた。それなのに、事態が急変し、息を引き取ったと言う。

遺書には、これからの国のことが書いてあった。お母様は、この国を心より愛されていた。お母様の亡き夫築かれたこの国を。


 当然、君は悲しみに暮れた。

ふさぎ込んで、僕とも会いたくないと言った。


 __君を支えなくては、君の笑顔を守らなくては。


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