*Kissよりギュッと*
episode3
ごめん
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そうこうしているうちに、球技大会の日がやって来た。
「みんなー、怪我なくフェアプレーの精神で頑張ってこい」
「はーい!」
声を張り上げた担任の杉浦先生に皆が返事をする。
私達バスケチームは武術道場で十時からだ。
バレーボールはクラブ棟を挟んで南側にある体育館。
うちのクラスの試合開始時間は確か……バスケが先だった。
「龍、美夜!私、体育委員だから、一年の点数つけ行かなきゃならないの。悪いけど試合開始十分前には皆を集めて集合してて!」
「了解」
龍が河島っちに軽く頷くと、私を振り返った。
「俺、先に部室寄ってから行くわ。バッシュ置いてるんだ」
「分かった」
あれから龍とは明日斗の話をしていない。
龍は龍でセンパイ彼女とダメになっちゃったっぽいし、私は相変わらず明日斗に避けられたままだし、お互いに辛くて。