*Kissよりギュッと*
改札を通り抜けた石井くんの姿が見えなくなり、振っていた手を下ろすと私は腕時計を見た。
……6時だ。
龍は……何してるんだろう。
……会いたい。
龍に会いたい。
龍は私の家の最寄り駅から二つ先に住んでいる。
確か、家は駅から近くて……。
迷いなんかなかった。
私は改札を抜けると、龍の家を目指した。
゚*.。.*゚*.。.*゚
龍の家は駅前付近の店舗兼一軒家だと聞いていた。
駅周辺は店が沢山あってハッキリした場所が分からない。
「これで検索しろ」
敦也にLINEしたら、龍のお母さんが切り盛りしている小料理屋の名前を教えてもらえた。
《響き屋》
お陰ですぐに分かった。
小料理屋というよりは小さくはあるけど料亭といった店構え。
入り口にはセンスよく植えられた和風の緑と玉砂利。
軒先にともされた灯りは暖かみのある橙色で、店内の様子は分からなかった。
看板に流れるような行書体で《響き屋》と書いてある。
うん、間違いない。
……どうしよう。入ってみようかな。
……いや、もしお店を手伝ってたら……邪魔だよね。
その時だった。
……6時だ。
龍は……何してるんだろう。
……会いたい。
龍に会いたい。
龍は私の家の最寄り駅から二つ先に住んでいる。
確か、家は駅から近くて……。
迷いなんかなかった。
私は改札を抜けると、龍の家を目指した。
゚*.。.*゚*.。.*゚
龍の家は駅前付近の店舗兼一軒家だと聞いていた。
駅周辺は店が沢山あってハッキリした場所が分からない。
「これで検索しろ」
敦也にLINEしたら、龍のお母さんが切り盛りしている小料理屋の名前を教えてもらえた。
《響き屋》
お陰ですぐに分かった。
小料理屋というよりは小さくはあるけど料亭といった店構え。
入り口にはセンスよく植えられた和風の緑と玉砂利。
軒先にともされた灯りは暖かみのある橙色で、店内の様子は分からなかった。
看板に流れるような行書体で《響き屋》と書いてある。
うん、間違いない。
……どうしよう。入ってみようかな。
……いや、もしお店を手伝ってたら……邪魔だよね。
その時だった。