*Kissよりギュッと*
キスよりギュッと
゚*.。.*゚*.。.*゚
龍に手を引かれたまま、私は歩いた。
男の子らしい背中を見ていると、龍のさっきの言葉が蘇る。
嬉しい、凄く。
それから、胸がドキドキとうるさい。
すれ違う人や行き交う車から、私たちはどんな風に見えているのかな。
想像すると少し照れ臭い。
でもこの感覚がとても心地よくて…ああ今私は凄く幸せだ。
このままこの時間が終わらなきゃいいのに。
……いやダメ。
龍の話を聞きたい。
それに、私も伝えなきゃ。
水沢先輩が私に教えてくれたもの。
伝えなきゃ伝わらないって。
だから、私も龍に伝えたい。
ちゃんと伝えたい。
゚*.。.*゚*.。.*゚
駅の手前にある緑地公園で、ようやく龍が足を止めた。
それから私の手を離すと、ゆっくりと振り返る。
「……美夜」
「は、い……」
バクバクうるさく響く胸の鼓動と、掠れる声。
すると龍がクスクスと笑った。
「な、なに」
「緊張してんのかよ」
「だって、」
「……美夜」
今度は龍が真面目な顔で私を見つめた。
だから私も真剣に龍を見上げる。
「好きだよ」
龍に手を引かれたまま、私は歩いた。
男の子らしい背中を見ていると、龍のさっきの言葉が蘇る。
嬉しい、凄く。
それから、胸がドキドキとうるさい。
すれ違う人や行き交う車から、私たちはどんな風に見えているのかな。
想像すると少し照れ臭い。
でもこの感覚がとても心地よくて…ああ今私は凄く幸せだ。
このままこの時間が終わらなきゃいいのに。
……いやダメ。
龍の話を聞きたい。
それに、私も伝えなきゃ。
水沢先輩が私に教えてくれたもの。
伝えなきゃ伝わらないって。
だから、私も龍に伝えたい。
ちゃんと伝えたい。
゚*.。.*゚*.。.*゚
駅の手前にある緑地公園で、ようやく龍が足を止めた。
それから私の手を離すと、ゆっくりと振り返る。
「……美夜」
「は、い……」
バクバクうるさく響く胸の鼓動と、掠れる声。
すると龍がクスクスと笑った。
「な、なに」
「緊張してんのかよ」
「だって、」
「……美夜」
今度は龍が真面目な顔で私を見つめた。
だから私も真剣に龍を見上げる。
「好きだよ」