僕の太陽
「俺の空はこっちなの」


…変なやつ。


それからあたしも、
もちろん圭佑も一言も喋らずに時間が過ぎた。
気まずい空気。









きゅるる






「ぷっ
お腹すいてんの?」

「…しにたい」


何でこのタイミングで…



「はい、これ。あげる」

圭佑は薄ら笑いで大きなメロンパンを差し出してきた



「ありがと、でも…いらない。」

「なんで?」

「菓子パンなんて食べたら5キロは走らなきゃ」


「そっか。じゃあ俺たべよ」


圭佑は自分で袋を開けると
ぱくっと黄色いパンにかぶりつく。


「やっぱり、いる。」

どうして人の食べてるものっておいしそうに見えるんだろう。

今日だけは特別。








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