僕の太陽
信じらんない。
昼間から学校で飲んで酔って寝ているなんて。



あたしの中の綾川さんのイメージはボロボロと崩れ初めていた。



なんだか起こすのも可哀想だったので、
あたしは自分のジャケットをそっと綾川さんにかけてみた。

「優しいのね」


すると急に目をパチッとあけあたしを凝視している。


「あたしあなたの事、嫌い」


酔ってんのかシラフなのかよく分からないけれど、
綾川さんはあたしの腕をつかんだまま睨む。



「知ってる。」
あたしは綾川さんをにらみ返してみた。
目力負けしている…。



「あたし、あなたが羨ましい。
圭佑の秋崎さんへの接し方、
他の子には絶対しないもん…」





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