僕の太陽
それからはただ、泣きながら走った。


本当は何度も、何度も…
何十回も何百回も諦めようとした

簡単に諦められる想いなら、
もうとっくに他の人と幸せな恋をしている。




ふらふらになりながら保健室にたどり着いた。
あたし、しぬほどお酒弱いんだった…
気持ち悪い…


あたしが中に入ると、
幼なじみの奈良和寿が回転イスに座ってくるくるまわっていた。
その回転だけで吐きそう…。

「よっ、杏!
なんか顔色悪いな〜
大丈夫?」

「大丈夫じゃないよ〜
あたし寝るから、起こさないでね」


あたしはそれだけ言い残し、
パイプベッドに直行。


そのまま横になっていたらいつの間にか眠っていた。
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