僕の太陽
唯はあたしの話をただじっと聞いていた。

きっと、反対なんだろう。

唯は圭佑を元から良く思っていないし、
自惚れなんかじゃなくて、
唯はあたしのことを考えてくれてるから。

保護者みたいな感覚なのかな?

いつも心配して、
叱って、
正してくれる。


そんな唯の言う事も聞けないくらい、
あたしは本気なのだ。

本気で、
どうしようもない恋を追っかけようとしている。


全てに背徳を感じる。


出会う前からやり直したいぐらいに。



でもきっと、
好きになってた。


だって圭佑のどこが好きだか今だって分からないんだから、

どう出会ったって好きになってたよね。


痛々しいなあ、あたし。



.
< 4 / 58 >

この作品をシェア

pagetop