僕の太陽
「…だから、俺、言ったじゃん。お前のこと…」


「綾川さん
手首切ったんだよ」


俺の言葉をわざと、さえぎった
秋崎は目も合わさずにそう言った。



「圭介は人の気持ち考えて生きてる?
こう言ったら傷付くな、とか
こうしたら喜ぶな、とか
ちゃんと考えてんの?
自分の気持ちばっかり押し付けないでよ
あたしそんなに器用じゃない
綾川さんだって、
同じだよ…」





秋崎は泣いていた


俺だって泣きたい、
もう守りたいものはみえているのに

「好き」だとか
「そばにいたい」なんて気持ちだけで

上手くなんて

そんな甘いこと考えてたわけじゃない




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