僕の太陽
その時、
ベッドがある方から
なんか物音が聞こえた

うそ、
人いたんだ…



「ごめんごめん、」
盗み聞くつもりなかってんけど
って
あのときの方言くんが出てきた。



「…いいよ、
聞かれて困る話でもないから…」



もう終わった事、だもんね。



「まあおっちゃんの話を聞け。」
彼はそう言って
あたしの頭を小突いた



「俺も昔さ、
もう自分の全身全霊かけて好きな子おってんやんか、
なんかの歌詞みたいにさ
その子がおるだけで
何でも出来るとか本気で思ってた。」


すごく、優しい目をしていた。


「結局その子とは
もうドロッドロの終わりを迎えたわけやけど
いやそりゃひどかったで?
俺泣いたもんな毎晩毎晩」


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