絶対好きにならない
「ごめん、待った?」
「全然!」
私も神谷くんの隣にフェンスにもたれながら
立った。
「最近、なぎちゃんと仲良いね?」
「あぁ・・・まぁ」
ちょっと気になってたんだよね・・・。
だって、いきなりすぎるもん!!
急展開すぎて、私の頭じゃ着いていけないよ!
「あのさ・・・」
「なに??」
「花火大会、行かない?・・・あ、駄目だったらいいんだけど・・・」
・・・花火大会??
ど、どうしよ・・・
だって・・・なぎちゃん、神谷くんのこと好きだし・・・
なぎちゃんと行ってほしい。
でも、せっかく誘ってくれたっていうこともあるから・・・
でも、なぎちゃんを傷つけたくない。
「ご、ごめんなさい。」