絶対好きにならない
「なぁ、胡桃」
「??」
「好きなやつとかいないの?」
「いるよ」
「・・・」
「いるんだけど・・・もう叶わないよ」
ダメだなぁ・・・いつまでも忘れること出来ないなんて。
いつまで経っても、執着したままじゃん。
「どういう意味か聞いていい?」
「・・・うん」
今までにの思い出とか、病室で迎えた誕生日に撮ったビデオを見せたり・・・
過去のことを全部唯翔にも話した。
「胡桃、少しずつでいいから、俺のこと好きなって?」
前にも言われた言葉だ。
なんで、私なんだろ・・・。
なんにもいいところないのに・・・。