絶対好きにならない
「胡桃?」
「なに??」
屋台が並ぶところにくると急に唯翔に呼び止められた。
「ん・・・」
顔を赤面させながら、私の方に手を差し出してきた。
「逸れるとダメだから・・・///」
「ふふっ」
「なんだよ」
「ううん、可愛いなって思っただけ」
だって、こんなにも顔を赤くすることなんてないじゃん。
珍しいし、すごく可愛い。
「ありがとう」
そう言いながら優しく唯翔が差し出してくれた手を握った。
唯翔の手は、大きくてゴツゴツしていて、温かくて・・・
落ち着くなぁ・・・