絶対好きにならない
唯翔と手を繋いでしばらく歩いた。
なんか、カップルみたいだなぁ・・・
「胡桃、わたあめいる?」
「うん!」
「じゃぁ、買いに行ってくるから待ってて?」
「え、私も」
「いいから」
「うん」
そう言って、唯翔が1人で買いに行って
しまった。
私は近くにあったベンチに腰を掛けた。
ここ、なんか・・・人通り少ないし・・・少しだけ暗いから怖いなぁ〜。
「お!見ろよ!あいつ1人だぜ?」
「ほんとだ!連れいねぇのか?」
「しかも、よく見ると可愛いぜ?」
ガラの悪い奴らが私の顔をじーっと見ながら段々と近づいてくる。
・・・なんなの、こいつら。
「なぁ、俺たちと遊ばねぇ?」
私の手首あたりをがっちり掴まれて、思い切り引っ張られた。
「痛いから離してよ・・・」
必死に振り解かそうとしても、男の人の力に叶うはずなくて・・・
「おぉ、涙目も可愛いなぁ」
「襲いたくなる」
「なんなの!離して!」
手首が・・・すごく痛いい。