絶対好きにならない




唯翔と色んな話をしていて気づけばもう20:00を回っていた。




さっきよりも暗くなってるし・・・




「帰ろっか・・・」




そう言って、立とうとする唯翔の手首を掴んでそれを阻止した。



「えっ?・・・胡桃??」




「まだ・・・」



あの日、言えなかった言葉・・・



言おうと何度も心の中で思ったんだけど・・・やっぱり勇気が出ず・・・



言えないままだった。



「まだ・・・帰りたくないの・・・」



「はぁ!?」




引いちゃうよね、引いちゃうよね・・・




私がそんな可愛い言葉を言うと・・・。




わかってたんだよ?






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